いのしん

スマホを落としただけなのにのいのしんのネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

富田誠(田中圭)がタクシーにスマホを忘れる。犯人がそれを拾い、データを抜き、SNSを利用して誠の恋人・稲葉麻美(北川景子)に嫌がらせをしたり、ランサムウェアをしかけたり悪事を働く。並行して麻美の過去も明かされていく。実は自分は稲葉麻美ではなく、山本美奈代(桜井ユキ)という人物だということ。稲葉麻美は昔一緒に住んでいた親友で、山本美奈代名義で借金を背負っていたため、自分のために自殺したこと。自殺した稲葉麻美を山本美奈代とすり替え、自分は顔を整形し、稲葉麻美として生きていくことを決意したこと。結末、誠はその秘密を受け入れ、麻美と共に生きていくことを決める。
感想は、まあまあ。ストーリーとしては筋が通ってるし、納得がいかない場面はなかったが、良かったと評価できるほどではない。どんでん返しとか、伏線回収とか、エモさ、共感、みたいなのが足りないからかな。
ランサムウェアにかかったスマホってそんなにすぐに復旧できちゃうの?と思ったが、浦野善治(成田凌)自身が黒幕の犯人であれば合点がいく。原田泰造の刑事役、バカリズムのストーカー気質のある感じ、ともに適役で良かった。教訓としては、SNSの乗っ取りや身に覚えのないメールは、本人への直接の事実確認が大事であり、普段の恋人との信頼関係が身を助けるというところか。