いずぼぺ

オペレーション・フィナーレのいずぼぺのレビュー・感想・評価

3.7
「検事フリッツ・バウアー」
「アイヒマンを追え」
「顔のないヒトラーたち」
と観てきて、本作にたどり着いた。
本作でも冒頭にフリッツ・バウアーが登場する。彼のドイツ検事としての思いや苦しみをバトンタッチされた形でイスラエルのモサドがアイヒマンを追う。
単に追跡劇だけのハラハラアクション作品ではなく、戦争や戦争犯罪について重く問いかける内容となっている。
作中、アイヒマン演じる名優ベン・キングズレーとモサドのエージェント、ピーター演じるオスカー・アイザックの対話シーンが素晴らしい。

この一年半、ほぼ毎日ウクライナとロシアの戦争をニュースで観続けてきた。今週に入ってウ軍の反転攻勢の情報も。
それぞれの正義のために続く戦争。着弾の土煙が上がる度に、どちらかの国民が傷つき命を落としている。

善と悪の境界線はみえるのか?

その時が来た時、私達は完全なる善を選ぶことができるだろうか?

アイヒマンが背負った判決で600万人の魂は救われたのだろうか。
本当の安息は、どの国にあっても、どの人種であっても、どの性であっても「公正」に扱われることが保障されるまでやってこないのじゃないかしら。未来に希望を繋いでいけると実感できるまで。
88

だめだ、眠さMAX😴