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ミスティック・フェイスのtheocatsのレビュー・感想・評価

ミスティック・フェイス(2016年製作の映画)
1.2
C級米国ファンタジーのようなロシア映画

重厚長大ロシア的なるものを期待していたが、オープニングから軽薄短小な米国エンタメ的演出。

時代を変え悪の魔術師が全能の力を得ようと人間の〝犠牲者”を生贄として呪いをかけ、魔術儀式を完遂させようとすると善の魔術師がそれを阻止するという魔界次元での抗争が繰り返されてきたということみたい。

現代ロシアにおいても同様の図式で黒魔術師がTV局ディレクターを操り人形とし若い女性に呪いをかけさせ、・・・


シナリオ後追い記述もちょっと馬鹿らしくなってしまったけれど、黒魔術師の意図がよく分からず、あんなんで全能の力を手に出来るというようなことも十分な説得力を欠いていた印象。
その魔術のとっかかりがアホなディレクターの成りすまし偽装魔術師という設定で、そもそもの始まりから鼻白んでしまったのは映画全体にとって大きな痛手となる。

その主役男子と呪いの犠牲者であるヒロインの唐突なディープ関係も、いくら何でも無理が有り過ぎ。

結果的に愛が呪いを解くというようなクライマックスに至っては、納得できる視聴者は多いとは思えない。

うーん、最近見たロシア物は戦争映画を除いては皆アメリカナイズされたファンタジー。それも押しなべてBC級レベルなので「ロシア映画界よどうした???」と言いたくなってくる。

1.2の一つ星

002011
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