ドラッグに限らず、人は皆、何かしらに依存しながら生きている。
執着、と言い換えてもいいかもしれない。
アルコール、煙草、ギャンブル、ショッピング、仕事、食事、恋愛、セックス、家族、友達、ファッション、美容、スポーツ、トレーニング、旅行、俳優、ミュージシャン、芸人、アイドル、アニメ、音楽、漫画、小説、演劇、お笑い、アート、手品、タトゥー、SM、カラオケ、DIY、料理、ダイエット、写真、ダンス、車、サバゲー、テレビ、ラジオ、インターネット、勉強、コレクション、ボランティア、コスプレ、サウナ、ガーデニング、アロマ、ペット、キャンプ、苛め、虐待、差別、金儲け、権力、犯罪、復讐、宗教、批評、SNS、YouTube、などなど、対象は様々だ。
ネガティブなものもあれば、ポジティブなものもある。
映画、という人もいるだろう。
物語の主人公となるのは大抵、良くも悪くも、度を越してしまった人物だ。
私にも依存の傾向がある。
テレビゲームだ。
寝食を忘れて、快楽に溺れて、自我を失って、とまではいかないまでも、趣味の範疇を超えて、自制できずに長時間プレイしてしまうもので、18歳の頃にハードもソフトも全部売り払って、封印してしまった経験がある。
集中して時間を使うべき対象が他に見つかった、というのがその時の理由だった。
(ちなみに数年前に封印を解いて「マリオカート」「ゼルダの伝説BotW」「FIFA」なんかをプレイしてる)
やー、難しいよね、一度ハマっちゃったものをやめるのって。
ハマれるものが何もないだなんて、つまらないし。
テレビゲームでさえも社会的な問題になっているけれど、ドラッグやアルコールへの依存は、やはり心身ともに深く深く蝕まれてしまう上に、家族との関係も破壊してしまうのだなと、恐ろしくなる。
実話ベースの本作は、物語も俳優陣の演技もリアルで見応えがあった。
家族のみんなに愛されてるのにね。
everything.
あんなにも素敵な言葉で抱き締めてくれる父親が世界にどれだけいるだろう。
ティモシーは相変わらずシャラメってて、演技は上手いし、安定の美しさだった。
スティーヴ・カレル、すっかり名優になっちゃって。
胸毛をガムテープで脱毛してそのあまりの痛さに汚い言葉を吐き散らしていた頃が懐かしいです。