Ark

ビューティフル・ボーイのArkのネタバレレビュー・内容・結末

ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

薬物中毒になってしまったニックは、何度もクスリを手放そう、更生しようとするが、やめようとするほどにまた手を出してしまう……。少しずつやつれていく息子。エスカレートしていく薬物中毒。それを見守る両親。見ていてとても辛かった思う。だけど最後まで息子を見放さず、更生に失敗し続ける息子のそばにいた。愛だねぇ……。

最後に父は、またクスリに手を出した息子を、心を鬼にして突き放す。ニックはクスリの過剰摂取で彼女を亡くしたあと、自身も過剰摂取してしまい死にかけて病院に搬送される。しばらくニックを突き放した父だが、病院に駆けつけてすっかりボロボロになってしまった息子のそばにいる。
どんなときも息子を愛し見守り、息子がどんな姿になっても、今も昔も、変わらず息子を「ビューティフルボーイ」と呼ぶニック父が大好きです。

作中、終始ニックは葛藤していた。やめたいけどやめられないクスリ。一度手を出したら簡単には手放せないものなのだという現実が非常にリアルに描かれている。同時に「絶対にやってはいけない」という強いメッセージも感じました。

ティモシー・シャラメの演技がとても良かった。役にものすごくハマってた。元から綺麗な人はどんなにボロボロでも綺麗なままなんだなぁ。

クスリの恐ろしさ、父の愛、本人の葛藤に満ちた、学ぶことの多い作品でした。

関係ないけど、スティーブ・カレルがミニオンのグルーの声の人だって知らなかった……笑
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