薬物依存症の主人公を描いた物語。
苦しくて言葉にできないような映画でした。
それは現実を美化することなく、
手を抜くことなく、
しっかり描いているからではないかと感じます。
例えば何かの発表会まで…などのように、
目標を決めてそこまて努力するのは想像できるけど、
主人公の努力は終わりがないのだと思います。
今日薬物に手を伸ばさず無事に過ごせたからといって、
明日も大丈夫という保証はないのだから…。
この気の遠くなるような努力に思いを馳せるだけで、
何をここに書けばいいのか言葉がありません。
でも人間て、自分のことを思ってくれる大切な人のためなら、
頑張れるのかも…。
一人ではできないこともできるのかも…。
モデルになっているシェフ親子の幸せを、思わず祈ってしまいます。
訴える力の強い映画だったと思います。