このレビューはネタバレを含みます
家庭も学校生活も成績さえも全て順調だったニックでも、ほんの些細なものから逃れるためにドラッグに染まってしまう。
自分はドラッグの本当に恐い部分は服用後の依存症ではなく、誰でも些細なことで簡単に依存するまでに陥ってしまう所だと思う。
また、作中の娘を過剰摂取で亡くした女性が言っていた、娘が死ぬ前もずっと喪中のような気持ちだったという表現、本当に恐かった。生きていてそこにいるのに中身は別人。唯一本当の娘らしき人が戻ってくる時はドラッグを打った後。
それが自分の大切な人だったらと考えると、どうしようもない絶望感が湧いてくる。
だからこそ、今8年間シラフでいるニックの努力は本当にとてつもないものだと思うし、周りの支援も計り知れないものだと思う。
これだけみた人に強い印象を与えれる映画は他に中々無いと思う。また、それを支えた役者達の演技も本当に素晴らしかった。