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神と共に 第二章:因と縁のkuuのレビュー・感想・評価

神と共に 第二章:因と縁(2018年製作の映画)
3.8
『神と共に 第二章:因と縁』
原題:신과함께-인과 연.
原題Along with the Gods: The Last 49 Days.
映倫区分G.
製作年2018年。上映時間141分。

韓国の人気ウェブコミックを実写映画化し、世界的ヒットを記録したファンタジーアクション2部作の第2章。

1000年間で48人の死者を転生させた冥界の使者ヘウォンメクとドクチュン、カンニムは、あと1人を転生させれば自分たちも新しい生を得ることができる。
カンニムは怨霊だったジャホンの弟スホンを、最後の裁判を受ける貴人に決める。
本来なら怨霊は消滅させなければならないが、閻魔大王はある条件と引き換えにカンニムの提案を受け入れる。
その条件は、ソンジュ神に守られて冥界からの使者をことごとく追い払ってしまう老人チュンサムを冥界に連れてくること。
下界に降りた彼らは、成主神(ソンジュ神)から驚くべき真実を知らされる。。。

カンニムをハ・ジョンウ、
ヘウォンメクをチュ・ジフンが演じる。
共演に(>_<)嬉しいマブリーマ・ドンソク、イ・ジョンジェ。
キム・ヨンファ監督がメガホンを取る。

前作『神と共に 第一章:罪と罰』が贖罪の象徴なんやったら、こちら続編は赦しに真っ向から飛び込んでる。

今作品は、裏社会を駆け抜ける地獄のような作品やったし面白かったです。
ただ、おかしな特殊効果をやり過ぎたんは減点かな。
今作品の続編は、1作目と一緒に撮影され、韓国では歴代2位の興行収入を記録しているそうな。
3人の守護神、
ガンリム(ハ・ジョンウ)、
ヘウォンマク(チュ・ジフン)、
イ・ドクチュン(キム・ヒャンギ)が49番目の魂、キム・ジャホンの弟であるキム・スホン(キム・ドンウク)を生まれ変わりのための裁判に案内している場面からスタートする。
成功すれば3人の守護神も生まれ変わるため、より高い賭けに出る。
死後の世界の主であるヨムラ王(イ・ジョンジェ)は、ガンリムが単独で裁判を進めることを条件に公正な裁判に同意し、ヘウォンマクとドクチュンは人間の世界に降りて厄介な家神ソンジュ(マ・ドンソク)を退治し、期限切れとなった魂を昇天させる。
今作品は、前作の期待に応えようとするあまり、その重圧に耐え切れへんかった感は否めないかな。
前半はテンポが悪くなり、世界観の構築も後手に回ってしまい、少々退屈な展開となった。
これは、二匹目のドジョウは中々巧く行かないのが現実。

まず、死後の世界の3人の守護者たちの化学反応が、最初の2幕で消えちまった。
ガンリムとその仲間たちが離れてしまったせいでもある。
物語は二本柱で展開するが、悲しいかな、どちらも同じようなめまぐるしいレベルには達してなかったかな。
スホンは腹立たしく、頭の悪いキャラやし、兄のジャホンのような共感は得られへんかった。
ジャホンと同じ過程を経ないのは良いことやけど、その代わりに出てくるのが恐竜では説得力に欠ける。
ヘウォンマクとドクチュンは、ソンジュという魅力的なキャラがいるおかげで、うまくいっている。
しかし、今回はチャウシンチー(周 星馳)みたいなドタバタコメディはヒット作とは云えんかな。
また、キム・ヨンファ監督は、軽快なファンタジーとハードなドラマのバランスをうまくとることができず、テンポが悪く、恐る恐る時計を確認したほど。
しかしまぁ、3人の守護者の物語が明かされるラストでは、そのノリも最高潮に達した。
それでも、この映画を救うには、少し遅すぎたと感じざるを得ないかな。
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