かのん

神と共に 第二章:因と縁のかのんのレビュー・感想・評価

神と共に 第二章:因と縁(2018年製作の映画)
3.8
1000年間で48人の亡者を転生させた冥界の使者、弁護士のカンニム(はジョンウ)、補助弁護士のドクチュン(キムヒャンギ)、護衛のへウォンメク(チュジフン)。あと1人転生させられたら、彼ら自身も生まれ変わることができるという3人の前に現れたのはジャホンの弟であるスホン(キムドンウク)。彼を連れて地獄を巡ることと並行し、閻魔大王の名を受けて下界に降りたヘウォンメクとドクチュンは、ひょんなことから自分達の前世と隠されていた因縁を知ることになる…

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第1章の続きということで、前回のラストと同じシーンから始まるものの、判官の1人がオダルスじゃなくなってた。一体君は誰なんだ状態から物語は始める。

前作の裁判で多少の無理して転生させた3人。閻魔大王にカンニムが勝手に「罰は私たちが受けます」と答える背後で、「ハァ!?」顔しているへウォンメクが良き。そして前髪下ろしがカッコ良すぎて大正解。それが観られるだけでお釣りがくる。

今回は裁判に加えて、閻魔大王から下界にて既に寿命が尽きているお爺さんを守り続ける屋敷神を成敗して、49日以内にお爺さんを冥界に連れてくるという命を受けた3人。その屋敷神がマブリーことマドンソクなので簡単に倒すこともできず、冥界に連れて行けない事情を知って期限ギリギリまで共に暮らすことにしたヘウォンメクとドクチュン。マブリー、前世はいかつい図体ながら有名な絵師。今はお爺さんと2人で暮らす孫のために株式投資して大負け状態…笑 ラストは想像できるものの要所要所の笑いどころもしっかりある。

過去の記憶があるカンニムと、記憶がない2人。マブリーから自分達の前世を教えてもらうことで彼らの過去とその因縁が明らかになっていく。ばら撒かれた伏線が後半に進むにつれてどんどん繋がっていって「!!」が止まらなくなってくる。それを踏まえた上でもう一度観たらさらに楽しめる作品だと思う。

作中で「悪い人間はいない、悪い状況があるだけだ」という話が出てくるが、普段生きていてそれを心からそう思えることってとても難しいと思う。人と人が関わることで楽しさもあれば衝突することもあり、「あの人は●●だから嫌だなぁ」と思うことも多々ある中で、そこを一歩踏み込んで、その人を取り巻く環境を理解した上で、受け入れられたらまた違う生き方ができそうだと思うけれども、そこまでの受容力が足りていない。

本作もめちゃくちゃ続きそうな感じで終わったが、続編はまだ公開されていない。この作品の撮影のためにも、ディオは早めに入隊したのかな?次はディオがメインになってくると思うので次回作も楽しみ。
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