リーアム兄さん

神と共に 第二章:因と縁のリーアム兄さんのネタバレレビュー・内容・結末

神と共に 第二章:因と縁(2018年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

【好きなセリフ】
ソンジュ神「人間のことは分からない。でも1つだけ確かなのは悪い人間はいないこと。悪い状況があるだけだ。だから恨めしく思えたり、悔しくて理解できない時、全てのものを逆に読み逆に考えてみろ。そうすれば解ける。」

冥界の使者であるカンニム(ハ・ジョンウ)、ヘウォンメク(チュ・ジフン)、ドクチュン(キム・ヒャンギ)の3人は冥界で千年のうちに亡者の中で49人を転生させれば自分達も生まれ変わることができる。すでに48人を転生させた3人は過去に転生をさせた消防士ジャホンの弟であるスホン(キム・ドンウク)を最後の1人として選ぶ。彼は兵役中に部下による誤射によって死に、怨霊となって下界と冥界に混沌をもたらしていた。本来であれば怨霊となったものは使者によって魂を焼かれ、消滅させられるはずだが、カンニムは使者の肩書きを犠牲にしてまで彼に地獄の審判を受けさせることを閻魔大王に直訴する。閻魔大王はそれを認める代わりに、下界で寿命を迎えても冥界に連れて来れない老人ホ・チュンサムを連れてくるよう命じる。カンニムはスホンの弁護を、ヘウォンメクとドクチュンはチュンサムの連行を担当するが、チュンサムには屋敷神であるソンジュ神(マ・ドンソク)が付いていた。ソンジュ神はかつてヘウォンメクとドクチュンを冥界に連れてきた使者であり、なぜ2人が死んだのか、そしてなぜカンニムがスホンにこだわるのか明らかになっていく。

「神と共に」シリーズ第2章。冥界というものがどんなところであり、使者の役割やキャラクターをメインに描いていた第1章とは少しテイストが変わり、カンニム、ヘウォンメク、ドクチュンの3人がなぜ一緒にいるのか、なぜ死んで死者になったのか、というバックグラウンドを描く物語になっている。
テイストが違うものの、第1章に引き続き人間が下界で起こした事象に対する後悔は時間がたくさんあっても許しを請うことができない、ということをメッセージとして伝えていることは変わらないが、第2章は第1章で散りばめた伏線を一気に回収していく。

第1章は家族愛に感動する物語で見ていて涙が止まらないものだったが、第2章はあまりにも伏線回収が多すぎて、驚きながら見ているという感じだった。
前作と比べると笑いの要素を多く取り入れた形になっているが、巧妙な伏線回収と第2章でも引き続きしっかりとしたキャラクター設定がされた人物が登場するため、今作も2時間を少し超える映画だが、あっという間に見ることができた。

実際に冥界の使者をやってみたいと思ってしまう…
噂によると第3章もあるかも?ということで続編に期待!