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愛がなんだのaaのネタバレレビュー・内容・結末

愛がなんだ(2018年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

めっちゃくちゃ良かった、良いと、思ってしまった。どこまでも守に惚れていて、付き合ってもいないのに尽くして、なんでも合わせて、彼になりたいとまで言うテルコ。だが気持ちは一方通行で振り向いてもらえず、自分とは正反対の女性スミレに惚れる守。スミレはガサツなのにテルコの気持ちに気付いている繊細なところもあり(やはり女は賢いなと思った)遠慮がちで、そんなスミレをテルコも嫌いになれず3人で会うような謎の関係が続く。テルコの友人が守に、あなたのやっていることはイかれている(自分のことを好きな人の気持ちを踏みにじっている)というようなことを言われ、アホな守はそこで初めてテルコの気持ちを考え、もう会うのをやめようと言うがテルコはもう会えなくなると思うと咄嗟の判断で嘘を付き、自惚れている、いつまでも好きじゃない、協力し合おう等と言い守との関係が切れるのを避ける。後日守に紹介された男性を好きになったようなふりをしてまで、自分の気持ちを隠してまで。痛いし辛いし大人同士のなんとも言えない空気が充満していて、恋も愛も通り越して自分すら何かわからないような執着に囚われるテルコの気持ちが、実際行動にはうつさないがわかりすぎて。好きでいることをやめられないしやめたくないしやめる気も持てないただおそらくこの先も交わることはない矢印が永遠に空中を彷徨っている。他人にどれだけ異常だ不気味だと思われようとも関係ない。全部双方向に上手くいけば良いのに、なんでそうならないのかなあと、シンプルに思ってしまった。
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