ガンギマリポテト

愛がなんだのガンギマリポテトのレビュー・感想・評価

愛がなんだ(2018年製作の映画)
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怖い
人の領域を侵犯すること/されることに無自覚な侵略者たちの物語。
そのうえ依存先が少ないせいで盲目的になりやすい、それを自覚してるのかもよく分からん、改善の意志はなさそう。 「相手を手に入れる/手に入らない」みたいな発想しかない登場人物たちを見ていると、胸がザワザワするし不安になる。アリ・アスター作品は主人公に降りかかる最悪な状況とか展開とか、外的な要因で不安を煽ってくるけど、本作は人の内側の気味の悪さ。マモちゃんがいつ肉うどんにされて主人公に喰われるか全然分からなくて怖かった。
『フォーリング・ダウン』ばりのナチュラル狂気が暴走したまま突っ切って、DIVAのMVみたいになるかと思ってたらそうでもない...カニエのDONDAみたいに、「俺たちは皆嘘つきだ!」ってエモに突っ切った...
何でも良いから勉強して世界を広げようぜ。酒ばっか呑んでないで本とか読みなよ。ケアの倫理とか勉強すればいいのに。撮れた写真も似たようなのばっかじゃん。
仕事、生活に追われると人間はこうも追い込まれるのか。やはり資本主義が悪い。最後の金持ちのイケメンも何かロクでもなさそうだし()

主人公の部屋が綺麗に整頓されていることに違和感を覚える。こういう人ってたまに居るけど大抵、他人の部屋は神経質に掃除する割に自室はゴミ溜め、みたいなのが多い気がするんだが......

これが“ダメ恋愛映画(=ダメな恋愛なんてない!系映画)”ってやつなんか...面白い、んだけど...怖...