愛がなんだのriesz77のネタバレレビュー・内容・結末

期待してた通りおもしろかった。
恋愛しないとこんな映画撮れないし、役者もそれぞれの人物を演じれない。共感する場面がたくさんあって、誰かと話したくなるような内容だった。

テルコと中原。自分はこの2人みたいに恋愛にのめり込んでしまうので、半分ずつ感情移入しながら見てた。客観的に見て滑稽だなと恥ずかしくなりつつも、それぞれの気持ちが痛いくらいにわかる。2人の恋愛は一方通行な点で似てるけど、それぞれの進む道はまったく異なっていておもしろい。

テルコを呼び出し、葉子への想いを捨てることを宣言し、テルコにバカだと言われる中原。唾を吐き捨て去っていく。決してバカではない。決別して前を向く中原は幸せになってほしい。

中原の想いを弄ぶような、適当な態度をとる葉子に対して、本気で怒るテルコ。縁側の場面の構図が良かった。登場人物の中で一番泥くさくて人間らしい。象の飼育員になる心理はまったく理解できなかった。

すみれは登場シーンから苦手だったのに、別荘で中原を怒らせて気まずくなるシーンで言った「中原のためにパスタ作るわ」の一言が強烈で、好感度あがった。すみれぶっ飛んでる。魅力ある人物。友だちになりたい。

岸井ゆきのと江口のりこの役柄が逆だったら、まったく違う作品になっていたと思う。田中守には微塵も共感できなかった。