あやの

愛がなんだのあやののレビュー・感想・評価

愛がなんだ(2018年製作の映画)
3.3
痛くて重くてしんど。
共感どころか恐怖だよ…。

自分を犠牲にして幸せになれることなんて絶対ないから目を覚ませよバカ野郎!ってずっと渦巻いてた。
片思いしてる側は楽しいけどただ虚しいだけだろうよ。

自分の周囲の話になりますが
会社で優しくて面白くて好きだった女の先輩が中肉中背の真面目に思わせてクソチャラい営業といつまでも不倫あげく結婚後もダブル不倫してるの知ってから嫌いになって連絡とらなくなったの思い出した。事情知ってたからより結婚式で流した涙とご祝儀返せって思った(笑)

そしてまた友達の友達で若くて可愛い女の子がいたけどま~クズ男の都合の良い女すぎて親の気持ちになってしまって嫌悪感しか感じずもう会いたくないなってのも思い出した。

まぁ他人の人生だから関係ないか勝手にして、てなるけど(酷いですかね)みんな自分を大事にし無さ過ぎて…いや自分が好きだから?イカれちゃうんだろうかな。

前半はうわ…クソ女痛すぎ…としか思わなかったけど、最後の方まで観るとそれだけじゃなくて登場人物みんなに色んな感情を抱けるようになってくる。
でもみんな自分の事だけは例外だと思いたいのか見えてないってのが変わらず痛くて…

ここまでいくともはや恋でも愛でもなくて、全人生をこの一瞬に懸けていると思い込んでる(でもあとから振り返るとちっぽけな)勝負の場というか、悔しさとかプライドを懸けた執着に過ぎないんだろうよ。手に入らないものとうすうす感づいてるから欲しくてたまらないだけなんだよ。
と一秒でも早く思えたら視界が開けて楽になれるのにな…。

ってボロクソ言った後で思い出したけどもしかして近い感情を抱いた事自分もあったか、て気づいて落ち込んだ。
目が覚めて心底良かった。と私は思うことにしてる。

そう考えるとどうしようもなく上手いんだろうなぁこの映画。自分の事を棚にあげて気づけないところまで。

中原だけは幸せになってくれ。

あとどうでもいいけどラップも恐怖だった。
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