10000lyfh

みとりしの10000lyfhのネタバレレビュー・内容・結末

みとりし(2018年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

余命わずかの人が最期の時間を幸せに過ごせるよう心身をケアする職業「看取り士」の活動を描いたドラマ。主に 4人を看取る構成だが、老若男女いてドラマもさまざま。「添い寝」を求められたり「怪しげな宗教」「色仕掛けで財産奪い」と疑われたり、実際にありそうなダークな事象も描く。治療を断念することになる医師は、無念さもあるだろうが、飲み友として看取り士たちと相互理解。中年男性主人公のアップルパイの伏線回収が丁寧(娘の手作りを多忙で受け取れず -> 娘が交通事故死 -> 命日にカフェでアップルパイ売切れ -> 若い女性同僚に作ってもらうも癌宣告 -> 描かれていないがおそらく看取られる)。冒頭の高層ビルの吹き抜け、舞台の岡山県山間部の遠景、古い街並みなど美しいエスタブリッシングに、駅舎が文化財な方谷駅ロケ。なにげに小津みある日本家屋やシャイニングオマージュ。久石譲的なイージーリスニングピアノ劇伴。製作の意図は「看取り」の理解と普及だろうが、目的をきちんと達成した、丁寧に作られた優良作品
10000lyfh

10000lyfh