なおみん

日曜日の憂鬱のなおみんのレビュー・感想・評価

日曜日の憂鬱(2018年製作の映画)
4.0
幼い頃に母親に捨てられた人生を送って来た主人公が、最後に母親に頼んだ事は10日間の間だけ一緒に過ごして欲しいという事。

話しが進むにつれて段々と明らかになって行く事実と、やはり空白の年月は埋められないという悲しい事実が浮き彫りになって来ます。

泥だらけの自分を洗ってもらったり、メリーゴーランドに乗る自分を見てもらったり、酔っ払ったら介抱してもらったりと、成長過程にしてずっとしてもらいたかった事を求めているのに母親はそんな娘の心情を知ってか知らずか、何をして欲しいのかと娘に問うばかり…。

最後の最後まで、去って行った母親を心から求めていた娘の深い悲しみが伝わって来た作品でした。
なおみん

なおみん