能戸淳

日本統一29の能戸淳のレビュー・感想・評価

日本統一29(2018年製作の映画)
5.0
「重責を担う」という言葉がある。
で、今回のエピソードは重責を担う男の生き様を重厚に描いた胸に迫る素晴らしい話だった。

組織の中で役職を背負う人間は、その役職ならではの重い責任を担うことになる。
軽い責任の人間は組織の中ではフワフワと行動できる。しかしその分、やはり組織の中での立場はフワフワなわけだ。

一方で、今回の主人公の男はまさに重責を担うべく苦悩する男だ。そしてその責任を果たせない先にあるのは「ケジメ」という一言のみ。
厳しい世界だからこそ突きつけられる重責、その描き方に観ていてえらく感銘した。

ということで、今回は小沢アニキでも、泰風サマでも、祥行アニキでもない、俳優さんの素晴らしい演技に終始胸を打たれた「ニットウ」史上1,2を争う素晴らしいエピソードだったね。
能戸淳

能戸淳