死刑囚のうち希望者10人を仮想空間での生き残りゲーム“ジュラシック・ゲーム”に放り込み、生き残った1人は無罪放免、解放され自由を手にできる。ゲームの中での死は現実世界での死、他の9人は言ってみればそれによって死刑執行がなされる、そんな内容。
で、題名の“ジュラシック”の通り恐竜が登場するわけだが、恐竜である必然性が不明。
CGに関してはこの数日前に見た「ジュラシック・シティ」があまりにも酷かったため、この手のB級のわりにはまあまあという感じだった。
せっかく10人もの死刑囚がいるわりにそのキャラクターは大した特徴もなく、シリアルキラーならではの振り切ったキレっぷりも見られず、わりと普通。
でもって冤罪の疑いの強い主人公タッカーはそもそも他の囚人と比較して死刑にまでなるのだろうかという疑問が拭えない。
見始めて非倫理的にも程があると思ったが、きちんとそのカウンターとしての“ケイブマン”なる人権団体が存在し、その反対運動がストーリーに絡んでくるところはまあまあ良かったのではと。
キャストの見た目は悪くなかっただけに、キャラクターの描き和気とゲーム内容にもっと深みが欲しかった。
総体的に見ていわゆるB級のそう刺激もない駄作の部類であると思います。