コマミー

プロジェクトX トラクションのコマミーのレビュー・感想・評価

3.9
【ジャッキーのマッド・マックス】




やっと…やっとお披露目となった

本作が撮影されたのは遡って2018年である。しかし、コロナ禍の到来や"ジョン・シナ"の失言など、度重なってトラブルがおき、どんどんどんどん寝かせて今年、「配信作品」としてお披露目となった。
監督は「エクスペンダブルズ」の最新作の公開が控える"スコット・ウォー"。本作は何といっても"カーチェイスシーン"が売りとなるのだが、監督は過去に人気ゲーム「ニード・フォー・スピード」の実写映画の監督に抜擢されている。

本作は時代背景的に、"近未来"という事で良いのだろうが、"石油危機"が訪れており、文明崩壊に近い状態であるだろう。ここを切り取ると、本作はジャッキー版の「マッド・マックス」と言った所だろう。
元々劇場用として製作されていたのもあってか、配信としては勿体無いくらい"アクション"がしっかりしていて且つ、中国資本の甲斐あってVFXも金をかけてる。
そして2018年というとジャッキーは当時64歳…少しは重みが出てきたものの、全く観ていて違和感感じないアクションを披露してくれた。
そしてジョン・シナとの掛け合いも凄い面白かった。コメディ寄りの演技が得意だった為、ジャッキー映画のバディとしては適任だったと思う。そして"ピルー・アスベック"がここまで悪役として適任だとは感心した。

これは良い娯楽作だし、ジャッキーがまだまだ動ける事をちゃんと確認できた作品だった。だが、本作で石丸さん(2023年に引退)の声での最後のジャッキーになるのは残念でならなかった。石丸博也さん、本当にお疲れ様でした。
ハリウッド勢の演技も凄い調和が取れていたと思うし、観ていて損はさせない内容にもなっていた。
コマミー

コマミー