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モンスターハンターのArts0001のレビュー・感想・評価

モンスターハンター(2019年製作の映画)
3.0
惜しい作品、戦闘は面白い

こういった異世界作品は世界観の作り込みが大事になってくると思いますが、戦闘は上手く行っていたと思うものの、それ以外は薄い作品だったと思います。

現代の軍人がモンハンの世界に飛ばされてしまうところから話が始まります。

この軍人達がモンスターに襲われる描写は良かったです。砂丘から飛び出るディアブロスの迫力。
ネルスキュラによるゴア描写も絶望感があって良かった。
リオレウスにやられた人たちが炭化してるところなんかも含めて、ゲームだとなんとなくスルーされてる、このサイズのモンスターと戦うってこういうことだよね。と再認識させられました。

ゲームではモンスターと戦う爽快感が描写されているのに対して、映画ではモンスターと戦う凄惨さを描いていると思いましたし、映画ならではの視点をもったことは良いことだと思います。

少し残念なのは序盤の絶望シークエンスが長く、モンハンの世界を楽しむような描写が無かったことです。
モンハンの村に行って、そこに住む人々の生活や交流を描き、そこで物語に深みを持たせて欲しかった。。。
今作ではこういった面の世界観の深掘りはなく、ひたすらに戦いシーンの連続でした。あと暗いシーンが多い。
例えるならアバターのようなその世界の素晴らしさを描く、世界観の追体験ができなかったのは残念だったと思います。

そのためなのかお話は淡白です。悪い意味で映画バイオハザード後半作品の内容の薄さに通じるところがあります。
バイオハザード以下だったのは主人公以外のキャラクターの影の薄さ。ひたすらにミラジョボビッチ視点から動かないので、ここも話が狭く感じました。

総じて、先頭の描写は良いのだけどそれ以外がなんとなく薄い、という印象です。

まぁ、モンハンというゲーム自体、物語はオマケみたいなものなのでそれを再現したとは言えるかもしれませんね 笑
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