ユウ

モンスターハンターのユウのレビュー・感想・評価

モンスターハンター(2019年製作の映画)
4.0
後のモンスターハンターNowである。

……というのはさすがに冗談だが、現実世界に侵食してくるモンハン世界という構図は一致しており、次元の裂け目の描写も一緒。
おそらくだが、Nowはこの映像演出を取り入れて作成したのだろう。
結果、公開当初は「なんじゃこりゃ」という評価に揉まれた本作だが、今観るとすぐにNowをやりたくなる素晴らしい高揚感をもたらした。

ただどうしても気になるのだが、そもそもモンハン世界では一般的にライフル(ボウガン、現実のクロスボウとは外見以外に関係はない)が使用されて、かつモンスターに対して十分主力と言える有効打を与えている。
同一の銃身でライフルだったりロケットランチャーだったりショットガンだったり徹甲弾砲だったり、いくらなんでも多目的過ぎるモンハンの超性能銃火器と、現実の火砲を同一視するのは無理があるかもしれないが、少なくともディアブロスにガトリングガンが効かないというのは無理がないだろうか?
「実際には効いていたが獰猛な黒ディアだったので、興奮で感覚が鈍麻していた/痩せ我慢していた」と解することも出来るが、消耗戦を強いられていた主人公たちレンジャーは仮に二度三度怯ませることに成功したとて倒せなければ絶望的な状況に変わりはないので、現代兵器では怯みすらしないという事のシナリオ上の意味合いはかなり薄いと感じた。

それからハンターさんと格闘戦をするシーン、マジいらない。バイオと同じであるスタッフ達はミラを脳筋ゴリラにすることに一種の使命感でもあるのだろうか?
無駄な長尺であった。

そしてこれは評価上減点ではないことだが、ハンターさんがチョコレートを食した際、ガッツポーズしてくれたら最高だった。
更に欲を言えばハンターさんがもっとガッチガチに近接殴り合いするシーンが観たかった!ああ観たかった!!

いわゆる俺たちの戦いはこれからだ的な終わり方だが、悪い意味ではなくこの先が気になる!と思わせるポジティブなエンディングであった。
もしも続編が制作されたら必ず劇場で観る。無論、行き来の際にはモンハンnowをしながら!
ユウ

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