ドント

闇動画4のドントのレビュー・感想・評価

闇動画4(2012年製作の映画)
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 2012年。恐怖としてガツンと来るものはないが、独特の厭な空気が板についてきたといった4巻。もらい事故による人が怖いホラーからゆるゆると心霊にズレていくのがイヤな「合い鍵」。投げっぱなしの単発ながらそれゆえにえぇ……これなんなん……と凹まされる「顔面陥没」(この副題ネタバレじゃね?)。
 スナッフ、グロ、邪教、怪奇グッズ、儀式、ノイズ、閃光、絶叫とどんどん大盛り上がりしちゃうが故に、現れちゃうと現れちゃったか~そうか~と逆に怖くなくなってしまう「栄光の手」は怪しい宗教を心霊ビデオで扱う難しさを感じさせる。
 定番の怖い話を挟み撃ちの形に変奏した犬木加奈子の短編漫画を思い出す「同棲の相手」はこの疑心暗鬼に陥る感じと救いようのないオチも含めて最悪で、いやぁ悪いのを観てしまったな……としみじみ感じ入ることができる。ナイス! ナイス闇! 
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