浅野公喜

デス・レース4 アナーキーの浅野公喜のレビュー・感想・評価

3.5
70年代のカルトカーアクション「デスレース2000年」のリメイク第四弾。監督は80年代の知る人ぞ知るカーアクション「ローリング・ベンジェンス 復讐のモンスタートラック」の主演だったドン・マイケル・ポールで、今までのシリーズに引き続きプロデューサーにオリジナルにも携わったロジャー・コーマン御大、1の監督ポール・W・S・アンダーソンも参加、主人公は前2作のルーク・ゴスからマッチョだけどちょっと華がないザック・マッゴーワン変わり、今シリーズではお馴染みとなったオタク囚人演じるフレデリック・コーラーにダニー・トレホが続投、今作からはダニー・グローヴァーも出演。

前作の後に作られた「マッドマックス 怒りのデス・ロード」に影響を受けたのか、トラックのシャシーにセダンのパトカーのボディを被せたり登場人物は男も女も今まで以上にヘヴィというかむさ苦しいというかIQがより下がったというかヒャッハーで何日も風呂に入って無さそうな体臭漂う汚い感じに(今作の世界観には合ってますが)。

車が宙を舞ったり大ジャンプを決めたりしますがカーアクションは前作と比べると印象的なものは少し減りエンディングはああ、またこの展開かとなる事請け合いで4作目となればさすがに大幅パワーダウンかと思いきや案外そうでもなく首が切断されたり斧で頭が割れたりとバイオレンス色は濃厚となり今までのシリーズではちょっとした問題点だった区別化しにくい車のタイプやビジュアルも様々な色のスクールバスに霊柩車、バイクとより個性豊かで区別し易くなりフランケンシュタインのフォード・マスタングに対し主人公はそのライバルであるシボレー・カマロと分かり易い対立構造が成立と、良くなった点も。

一部のキャラが棒読みで外国人のカタコトみたいな喋り方の日本語吹き替えはある意味必見。
浅野公喜

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