「可愛がってる女の子がメキシコで売春組織に囚われたので復讐する」っていうだけのステレオタイプな「仕置人」モノなのに、メチャメチャ楽しめました。スタローンはやっぱ才能あるなあ。主な登場人物はランボー、家政婦のおばさん、姪っ子、現地のジャーナリストくらいの超シンプルな構造なのですが、人物の描き方や観客の共感の呼び方がうまいです。
ランボーは寡黙ゆえロッキーのような「心を動かす名セリフ」こそありませんが、ふとしたしぐさやエピソードがとても豊穣で、知らないうちに映画に引き込まれていました。昔から使い古されたありがちなストーリーなのに観客を白けさせないのって、すごいです。
アクションに関してはクライマックスの農場対決でのお家芸の各種のトラップが面白く、人体破壊やり過ぎ感ありましたが、「ランボー無双」と思えば特に気にならず。
前回鑑賞時はラストシーン、アームチェアに座ってるところで離脱してしまったのですが、今回最後まで見たら次回に含みを持たせる場面がありました。原題もLast bloodですが、これで終わりなんて言わずに「ロッキー」同様、後継者リブートとかやってくれないかなあ。もっともっとスタローンの新作を見たいです！
