ハゲゾンビ

ランボー ラスト・ブラッドのハゲゾンビのレビュー・感想・評価

4.5
2019年アメリカ映画。

コロナ明け劇場鑑賞2作目は本作品。公開が延期になっていましたので心待ちにしておりました。

まずは今までのシリーズの感想をサラッと✨
1.ランボー(1982年)単なるアクション物だと思っていたらベトナム帰還兵の悲哀、孤独、苦しみを描いた傑作でした。「大したことないやつだと舐めてかかったら実は殺人マシンだった」系のはしりかも。
2.ランボー怒りの脱出(1985年)自分を苦しめたベトナム戦争、そこへアメリカ兵捕虜の奪還に行く。テンション上がらない訳ないですね!最後の彼の言葉はグッときました😭
3.ランボー3怒りのアフガン(1988年)どんなに自身の戦争を終わらそうとしても戦争や暴力から逃れられない!大佐を救う為に再び戦場へ!彼はアフガンで殺戮マシンの完成形に!もう無敵です✌️
4.ランボー最後の戦場(2008年)実はシリーズでこの作品が一番好きです😁
スタローンがいった通り戦争や暴力の悲惨さ、残酷さを表現する為に徹底したグロ、暴力、残酷描写!まるでランボーの苦しみを表してるようだ!
そして最後の戦いを終え、家に帰る。彼の戦争もようやく終わったのだ。シリーズエンディングとして最高でした❗もう号泣もの😭

これで終わりかと思っていたら、まさかの「ランボー ラスト・ブラッド」
実は凄く気になっていました。前作で家に帰ったランボーは上手くやっているのだろうか?家族はいたのかな?戦争のトラウマを克服でかたのだろうか?

ここからは【完全ネタバレ】になります💦

ランボーにも家族がいました。ささやかながら人並みの幸福を手に入れてました。
その中でも娘同然に大切にしてきたガブリエラ。予想通りその彼女の身に大変な事態が起きますが、そっからの展開は予想を大きく超えていました❗

ガブリエラはメキシコの人身売買組織に誘拐され
薬漬に、やがて廃人同様になってランボーの前で息絶える。寸前の所で助かるとかそんなことは一切なし。

中盤まで人身売買組織の非道ぶりやガブリエラに対する愛情など見せられていたのでランボーの怒りにすぐ感情移入できました✌️

グロ、暴力、残酷描写は前作から引き継ぎ更にパワーアップ😁
人体破壊に切り株、もはやスプラッター!きっとホラー映画ファンでも十分楽しめる😄

今までは戦争という大きな枠の中での戦いだったが今回は娘を殺した組織にはっきり憎しみをあらわにして完璧な復讐劇になっている。

終盤の地下道でのクライマックスは圧巻でした。
確実に敵を殺す為のトラップ。もう既に死んでる敵に更に銃弾を撃ち込む!あるのは完全な憎しみと殺意のみ!
ラスボスの殺し方もこのやり過ぎ感が最高❗

この爽快感とランボーの苦悩、悲哀の対比が絶妙でした。

ランボーは決して自身の戦争から解放されてはいなかった。家に地下道を掘る事がそれを物語っているように見える。今まで苦しめられて来た戦争や暴力の記憶に地下道を掘る事で蓋をしていただけ、ようやく手にいれた家族の幸福も結局、暴力によって破壊されてしまった。

彼の戦争は終わらずに暴力の連鎖からは逃れられない。正にラストにして原点回帰の作品。

と、まぁこの様なことを感じておりました。

とにかくランボー愛に満ちた作品ですね。エンドクレジットは感動しかありませんでした。
40年間ありがとう❗✨

密かに続編を期待しております。
「RAMBO6 NEW BLOOD」ないかな〜🤔
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