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ランボー ラスト・ブラッドのgesuのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

イップマンに続いてシリーズ完結もの。ベトナム戦役に今なおトラウマをもつジョンランボーのライフストーリー。
今まで散々な目に遭ってきたランボーもタイから帰国。広大な農場を経営し、馬を育て、ロッキンチェアで悠々自適…とは行かず、未だPTSDに苛まれている。地下に深く洞窟を張り巡らせているのはその影響??
もはや呪われた生涯は血を呼ぶのか。
友人の娘さんがメキシコに家族を捨てた親父の情報をあてに単身入国して案の定悪手に絡めとられる。
過去の友人→チンピラ→麻薬カルテルという人身売買ルートは国家のかかえる拭えない闇。貧しさは誠実さも奪ってしまう。
我が娘同然の彼女を思うがゆえにあまりに無謀な単身特攻。
惨すぎる地獄に落とされた彼女の死後完全な復讐マシーンと化したランボーお爺さん。というかじいさんのはずなのに強すぎる。
自宅の農場から友人を引き払わせ、馬を野生に返し、洞窟と農場でベトコン戦法を展開する。
彼のトラウマの強さに影響されたかのように殺し方が残忍。
結局彼の生涯は戦いと苦悩に塗れていたが、最後のシーンで故郷で眠れたのは救いだったかもしれない。
戦争は深く広く永くその傷を残し数多の人生を狂わせてしまう。平和が何を犠牲にして成り立っているのか考えたい。
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