じゅんP

クルードさんちのあたらしい冒険のじゅんPのレビュー・感想・評価

5.0
《前作で洞窟から飛び出し、力を合わせ外界を闘い抜いてきたクルードさん一家。サバイバル生活の中で少しずつ変化していた家族の在り方が、ある別の家族との出会いによって思わぬ方向にーー》

全秒クライマックス。
オープニングから相も変わらず個性と色彩に富んだ動植物群を見せつけてくれたかと思えば、ぶっ通しで畳み掛けてくるアクションとコメディの荒波の中に、結果としてミルフィーユ状に織り込まれたテーマが浮き上がってきて、ただただニヤけてるうちに映画が終わった。

新しくも普遍的、お約束と奇抜なアイディアがないまぜに組み上げられる中、キャラクターとドラマの両輪駆動によって、主題が丁寧に物語られる心地よい時間。

2作目にして1作目と同じ鮮度で”新しいものに触れる歓び”を易々と再現してみせるのも最高なら、思考と行動によってネガティブな要素がことごとく打破されていくのも痛快。

このシリーズが2作続けて劇場公開スルーされてるなんてどうかしてる。
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