このレビューはネタバレを含みます
所々に垣間見える二人の年月がなんとも本編に深みを出す。
たしかにご都合主義的なところがないわけではないが下手なアクションものよりは、筋が通ってるのでは?
あの時代の政府お抱えの運転手ならあれぐらいの逃走劇見せてくれるのかもしれない!と思ってしまうよね。それに見た目が優しそうな高齢者の方なら警戒心もあまり持たれずに過ごせるし。
家賃の取り立てて怯える日々、電気はとめられ、あげく妻が誇りと(最後にどれ程思い入れのあるものかがわかる)言った物さえ取り立てに持っていかれる始末。そんな中強盗に手を染めた彼。その心情が分かりやすく描かれていて感情移入しやすい。
現代社会と人々の高齢者への接し方に問題提起した部分が多い。
高齢者をただの年寄りとしてみるのではなく、彼らの人生の歴史を感じながら敬意の念をもって接することが大切なんだと再確認。
最後の終わりかたや、若い警察官二人の恋模様とリンクしたりするとこも素敵で好き。
こいう映画好きだ。