メイプルわっふるG

ザ・ウォーターのメイプルわっふるGのレビュー・感想・評価

ザ・ウォーター(2018年製作の映画)
2.3
アパート付属のプール。利用者は次々失踪。原因は水に潜む悪霊の仕業。
意思を持った液体に襲われる水ホラーもの。今回はギリシア神話を引用。
水ホラーは『溺殺魔 セバスチャン・ドナー』(2014加/2019年8月鑑賞)以来の一年振り。液体の化け物だと『NINJA THE MONSTER』もそうか。

ギリシア神話の名を冠する霊体。800年前からアルタイアーを宿主とする悪霊ネレウス。永遠の命をつなぐため、人々を招き存在を喰らう。
ギリシア神話に登場するアルタイアが800年前に存在したり、海神ネーレウスが人を宿主にするパラサイトだったり。実在のヴァルラーム修道院に悪霊封じの井戸があるとか、その辺の説明は一切なし。

事件を調査する登場人物たち。ノーパソ検索、怪物画像や失踪事件の記事を閲覧。やっていることは電車待ちのスマホいじりと変わらぬお手軽さ。これでも作中では本気の真相究明ターンなのだろう。
一般人に捜査能力は求められないけれど、メガネくんはアンチハッカーのフリーランスだったはず。裏技いくらでも持っている設定だけど。。作り手(映画制作者)にその知識がなかったのかな。

というか、フロリダ警察の風評被害が甚だしい。作中では相次ぐ失踪になんの手も打てていない(そもそも登場しない)。進化した科学捜査の時代に、捜査レベルを疑われてしまう不憫さ。

なんというか、作品がここまで浅いと逆に微笑ましくなる。子どもがホラー好き過ぎてお話を作ったような。
時系列無視、ステレオキャラの設定のみ引用、生活で知り得た知識レベルなど。似たような感覚に覚えがあると思ったら、な○う系などの投稿小説だった。
今作は映像化にまでこぎ着けたのだから素人ではないのだろうけど。
謎のギリシア人ヴァシリスは、監督か製作陣の誰かなのかな。


■雑記メモ → ネタバレコメ

鑑賞 2020.08.01 ひかりTV