紅孔雀

ガン・ドッグの紅孔雀のレビュー・感想・評価

ガン・ドッグ(2018年製作の映画)
3.6
ドイツの特殊部隊バディもの。本国では大ヒット、というコメディです。と言っても笑いのツボは外れまくりで、レビューワーのみなさんの酷評にも納得です。下ネタと差別表現も満載で、日本なら放送コードすれすれなんじゃないかと心配しました。
ただ実は私、このタッチ、嫌いじゃないんですね。特に強面テイル・シュヴァイガーが言い放った「俺の母も小人症だ(←実は嘘)」には、一瞬言葉を失いました。その捨て身の笑いにゲルマン流ユーモアの真髄を見た感じがあります。同じドイツの(公称)ユーモア映画『初めてのおもてなし』(3.4点)に比べ、その壊れっぷりに思わず0.2点加算してしまいました。
なお、特殊部隊ものとしては『フランス特殊部隊RAID』(4.6点)というフランス・コメディの傑作(私見です)があるのですが、残念ながらそこまでは笑えません。人生謳歌のフランスと質実剛健のドイツ、というEU2大国のお国柄の差でしょうかねぇ。
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