エイコ

永遠に僕のもののエイコのレビュー・感想・評価

永遠に僕のもの(2018年製作の映画)
3.4
アルゼンチンで実際に起こった事件を元にした映画。
17歳の美しき強盗殺人犯の話。

目を奪われるのは圧倒的な映像美。色彩豊かでどこを切り取っても絵画のよう。
それに反比例するかのような、卑劣な犯行の数々。
恐らく彼は何らかの感情が欠落していて、人間的な葛藤は1ミリも感じられない。

自分の恵まれた境遇(彼の場合外見と若さ、犯罪者としての素養)を鼻にかけて特別意識を強め、自分に関係のない人たちを人とも思わず扱う人間が一番苦手なので、話としては全く共感できなかった。

だからとある場面で彼が涙しても、何に泣いているのか分からなかったし、深掘りしようとも思えなかった。
「俺たちに明日はない」を昔観た時の感覚に似ているかな。悔しいけどカッコ良く感じる反面、モヤモヤが残る感じ…。

主役のカルリートスを演じている役者さんもカッコいいけど、モデルになった殺人犯、カルロス・ロブレド・プッチは彼以上にカッコ良くてビックリした。そういうところもムカつく!
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