そんな感じ

永遠に僕のもののそんな感じのレビュー・感想・評価

永遠に僕のもの(2018年製作の映画)
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罪の意識なく簡単に人を射殺するような人物が主人公のファッション映画だった。

主人公の行ったことというよりも主人公のキャラクターに、重点を置いている映画のように思った。
主人公が殺した人物がみんな男であることと主人公が同性愛者であることは、何か関係しているのか分からないけど、同性愛者だからこその反社会性や美的な感覚が射殺に罪の意識を持たないことの一因である可能性もあるのではないかと思った。
『永遠に僕のもの』というのは、ラモンのことなのだろうなと思う。主人公はお金でも犯罪行為でもなく、ラモンが好きだから窃盗や殺人を行ったのかもしれないと思った。好きになってもらうためには、肉体的な誘いではなく物や行動で気に入ってもらうことしかできない主人公の幼さがそこにあるのではないかと思った。そんな自身の幼さに気づくことはなく、最後は独占欲や衝動に任せてラモンと共にこの世界から去ろうとしたけれど、生き残ってしまった...そう考えると主人公も大変な人生だなぁと他人事だからそう思った。





だれかに迷惑をかけたときに、自分は上手くすまなさそうな顔や雰囲気が出せているかと不安になる、でも大抵はとても器用に申し訳なさそうな反省の色を見せるような態度を示せていると思う。そんな風な不安にかられた時に、罪の意識を持つことができる人間でよかったと安心することがある。人の心は白黒つかないものだけど、自分の心のどこかに申し訳なさとともにそういう申し訳ないと思える自分の存在にほっとする感覚があることを認識する。だから何を言いたいとかいうわけではないんだけど、メタ認知的思考が時々純粋な感情の邪魔になることはあったりなかったりするなぁと思うううは?
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