ロクシ

THE GUILTY/ギルティのロクシのネタバレレビュー・内容・結末

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

予備知識なしに鑑賞
ワンシチュエーションスリラーでした。
この前見た7500と同じ。デスクに居る主人公の男性の顔だけでほぼ展開していく。
結構好きです。

電話の向こう側の音だけで事件が進んでいくので、これボイスドラマとしても聴けるんじゃない?と思って画面を見ずに聞いてみたら、やっぱり画面は必要でした。
アスガーの表情、数秒の間は非常に大事ですね

タイトルのギルティは、恐らくアスガーが自分の過ちと傲慢を認めること。

途中からどんでん返しがあるものの、1番かわいそうなのはミケルじゃないのかと…

多分イーベンは2人目の産後に精神疾患で措置入院、ミケルはイーベンに対する暴行?で逮捕。
それが原因で2人の子の親権は退院後のイーベンに。(これはどうなの?)
イーベン「水の中の世界は雑音がなくて平和」=赤ちゃんの四六時中の泣き声で病んでた?
イーベンの家にかけつけた警察官が「家が随分散らかってるな」と言ってたことから、家事ができないほど鬱状態だったのでは。

イーベンは赤ちゃんを「泣き止ませた」あとにミケルに電話「蛇を取り出してあげた。私ちゃんと泣きやませてあげられたでしょう?」
ミケルヤバいと思って家を飛び出し、惨事を目撃した後イーベンを無理矢理を精神病院へ連れ去ろうとする
(マチルデが電話でパパがママをナイフで脅してたと言ったけど、イーベンは最初ミケルが凶器を持ってるかわからないと言ったのはなぜ?ナイフはイーベンのものだった?)
現場を目撃した時点でミケルが警察に電話してればよかったのに、前回の暴行で多分自分の言い分を聞いてもらえず逮捕されたため、警察を呼んだら自分が犯人だと疑われると思ったか。
マチルデを連れて逃げたらイーベンに誘拐で通報されそうだし、イーベンを連れ去ったのですね。

ミケルが過去にイーベンが子供に危害を加えそうだったのに警察は動かなかったこと、アスガーが過去に少年を射殺したのに、同僚と正当防衛で口裏を合わそうとしていたことが、リンクしてギルティなのかなと思いました。
自分の正義を振りかざしてミケルを悪者だと決めつけていた自分の傲慢さが、今回の勘違い行動を生み出してしまったのかなと。

それが自分でわかって、ラストで嘘の供述もやめて罪を受け入れようと思ったのかなと思いました。
元バディの同僚が署でお酒を飲んでいたのも嘘の供述で罪の意識のせいだったんですね。
通報者を雑談で待たせたり、イライラで職場の備品を壊したり、元バディへの偉そうな態度、今回の件で反省して改めてくれるといいんだけど…

最後に電話してたのはパトリシアかなと思ったけど、元同僚にもミケルにもヨセフの遺族にもちゃんと謝ってほしいですね。

ラストのイーベンの「あなたいい人ね」
の言葉も、彼はどう感じたんでしょうね。
本当に自分はいい人間なのか?
ロクシ

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