いんげん

THE GUILTY/ギルティのいんげんのレビュー・感想・評価

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)
2.8
結構みなさん評価高めですねぇ。
俺はちょっと合わなかったかなぁ。

日本で言う110番の受電コールセンターみたいなとこで働いている主人公のおっさん。どうやら今日が最終日で、明日はなんかの裁判?に出廷予定みたいで「こんな仕事とは今日でおさらば」とでも言いたげに、テキトーに仕事をこなしてる。
どうやら本職は警官で、何か問題を起こして左遷的な部署異動があった模様。

とまぁ導入こんな感じなんですが、本作の特徴としては、全編コールセンターの通話のみで物語が展開すると言う点ですね。

似たような感じとしては、ハルベリー主演の「ザ・コール」とか、箱に閉じ込められた男が電話で助けを求める「リミット」とかを思い出しました。どっちもフィルマークス始める前に観た映画で、自分の評価は覚えてないなぁ。どっちもイマイチだった気がする。
これ系の話とは相性悪いのかな。

キモとしては会話のみの情報しかないので、そこから生まれる緊迫感と、会話だけでは分からない実際の出来事の真相はいかに?というところですね。

身も蓋もないこと言うと、アンジャッシュのコントのネタみたいな感じかな。あ、それをそう取るの?!みたいな。

致命的だったのが、主役のおっさんに感情移入できなかったことですね。普段から真面目に働いてないくせに、重大事件が起こった時だけ色気だしてヒーローになろうとして空回り。失敗して周りに当たり散らすという迷惑千万。こんなやつ職場におったら張り倒したくなるわ。

なんか最後、改心した風な感じになってたけど、どういうこと?なんで今回は改心したのに、明日の裁判の事件が起こった時は改心できなかったの?

なんか急に救済の物語が始まって違和感。
いっそのこと最悪の結果でやらかしてしまった主人公が自殺するくらいの胸くそエンドのほうが納得できたんやけど。

とまぁメタクソ言うてますが、通話だけで物語が進行するパターンは悪くなかったと思います。