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THE GUILTY/ギルティのmのレビュー・感想・評価

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)
3.0
どこまで他者を理解し、尊重出来るか。数少ない情報の中で他者を受け入れようとしたとき、自らが浮き彫りになる。

体調が優れないから90分は有り難い、と思って鑑賞した作品。意外に面白くて「なるほど」と唸ってしまった。

あまりネタバレをしたくないから語らないけれど、とても音に特化した作品で面白かった。
私が気になったのは冒頭数秒。
アスガー(ヤコブ・セーダーグレンさん)を映す前、映像が入らずコール音だけの数秒がとても気になった。違和感を持った。
なぜ、そんな長い時間緊急電話を取らなかったのか。
そこにアスガーという人間が垣間見えるように演出がされていたような気がした。端的に表されていて好き。

他者の一面だけを見る・聞くときに己の価値観が露わになる。良い意味でも悪い意味でも。
ラストカットが秀逸で、すべてを物語っていた。

子供が部屋に入ってしまったのだけは悲しくて悍ましくて仕方がなかった。

ストーリー : ★★★☆☆
映像 : ★★☆☆☆
設定 : ★★★★☆
キャスト: ★★☆☆☆
メッセージ性 : ★★☆☆☆
感情移入・共感 : ☆☆☆☆☆

cc/犯人は、音の中に、潜んでいる
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