真一

THE GUILTY/ギルティの真一のレビュー・感想・評価

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)
3.0
 警察🚔️の緊急通報センター🚨。事件解決の手がかりは、電話口📞の向こうから聞こえる「音」だけ。観る人の想像力を掻き立てられる新感覚のポリス映画📽️です。

 舞台は北欧デンマーク🇩🇰。首都コペンハーゲンの緊急通報センターに、女性🧏‍♀️からの電話が入った。声を震わせながら「良い子にしててね」と話しかけてくる女性。背後からは男👤の低い声が聞こえる。オペレーターのアスガー👮‍♂️は、誘拐の疑いがあると判断。女性に対し「男👤に悟られないよう、そのまま子供に話しかける調子で答えてください」「答えはイエス、ノーで。今は車🚘️の中ですか」ー。

※以下、ネタバレ含みます。

 カメラ🎥が映し出すのは、緊急通報センター🚨でヘッドホン🎧️を付け、声に集中するアスガー👮‍♂️の表情だけ。現場はおろか、外の風景さえ一切映していません。究極の密室劇です。全ては、電話の向こうの声や物音を際立たせるための、巧妙な仕掛けです。

 ポリスものですから、最後はどんでん返し🚪が待っています。アスガー👮‍♂️を演じた役者さんの演技が素晴らしく、引き込まれました。特に、女性🧏‍♀️との最後の会話は圧巻!「あなたより、私の方がはるかに悪質な人間なんだ」と本音を明かすアスガー👮‍♂️の、抑えた語り口にぐっと来ました。

 ただ、90分間にわたりアスガーの顔😞だけを観させられるのはーいくら演技が秀逸でもーきつかったです。「煮詰まり感」は正直ありました。どんでん返し🚪もやや弱く、事件ストーリー自体はありきたりでした。新感覚の演出は申し分ないだけに、もう一工夫欲しかったです 。
真一

真一