KaneSho

THE GUILTY/ギルティのKaneShoのネタバレレビュー・内容・結末

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

終始、同じ空間で、言葉や周辺の音を頼りにしていくお話。
主人公の男性が、インバウンドの緊急ダイアルを担当しており、助けを求めてくる人が電話をかけてくる。
その電話には、麻薬で意識がおかしくなっている人や、風俗でやらかした人、自転車で膝をぶつけて痛がっている人など様々。
その中で一つ、誘拐されたとの一報が入り、ようやくお話が進んでく。
結論、主人公が認識していた旦那である犯人は、犯人ではなく、電話をかけていた人が妻が犯人であった事。
その事実を認識されるまでの、流れとして、妻の言葉、子供の言葉、旦那の言葉が色々な情報があり、補足として、妻は精神異常患者だったと物語らせる言葉が、後半に徐々に現れていく。
その流れと、明日に裁判を控えている主人公の立場の描写と、彼が犯人だったと思う旦那に向けた圧力や、自身をようやく俯瞰できるようになる彼が、犯人であった妻への対応が、すごく絶妙に、鏡のような心理描写がいくつも散らばっていて、見ごたえならぬ、聞き応えある作品でした。

こうも同じ場面ばかりで、あっという間な90分が過ぎるとは、良き時間でした。
良い作品、ありがとうございます。

▷映画をみて学んだ事:
・嘘をつくことはよくない。今後の自分に影響がでる
紐を解く前に、これが正しいと決めつけて行動してはいけない
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