とむ

THE GUILTY/ギルティのとむのレビュー・感想・評価

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)
4.2
Filmarks試写会にて。

面白い…
そしてめっっっちゃ緊張した…
観終わってから疲れがドッと出た
めちゃくちゃ良くできたサスペンスだと思いました。


まぁとにかく脚本が秀逸で、88分間全く飽きさせないんですよね。
「ウミガメのスープ」っていう遊び、皆さん知ってますかね?
本作はそれに近い楽しさがあると思います。

映像的には場面転換のないワンシチュエーションものなので退屈しそうなものなのですが、そこもちゃんと色々な手法をもってして「変化」のある映像になっています。

主人公以外の主要なキャラクターが電話の先の相手だけというシチュエーションを極限までうまく生かしたシーンの連なりに思わず舌を巻いてしまいました。
多分、電話先の相手を描いてたらここまで面白いストーリーテリングにならないだろうなという感じの話運びでした。


そして本作、主人公の成長物語としてもすごく秀逸です。
正直こんなストーリーですから、主人公の選択が「間違う」こともあると思うんですね。
でも例え「間違った」選択肢をとっても謝らなかった主人公が、
とあるタイミングで謝るのですが、
その台詞といったらもう…


「カメラを止めるな」ばりに低予算で作られてそうな映像にこの脚本のクオリティ…
映画なんて、ほんとアイディア次第でどうにでもなるんだなぁと痛感しました。

タイトルの意味、これが誰に対してのGUILTY(有罪)なのか。
みなさん是非考えながら観て欲しいです。
間違いなく、傑作です。
とむ

とむ