KnightsofOdessa

THE GUILTY/ギルティのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)
2.0
[88分長回しなら大傑作だったよ] 40点

観る前に"ウェルズの『宇宙戦争』とかと同じ論理でラジオドラマでよくね?"と思ったイメージは終ぞ突き崩せなかった。これが88分の長回しだったら「ヴィクトリア」みたいな日常と非日常の連続性を示しつつ、声しか聴こえないせいで"やっちまった"男の罪について語る作品として大傑作になっただろうにな。アイデア一本ながら長回しでもないのに雑な尺伸ばしが加わり、しかも雑な感情表現によって導入される"赤いランプだけの部屋"というのが映画然とした映像ってんならマジでラジオドラマでよろしいのでは。

ハリウッド版を予想してみた
・主人公がやたらハイスペックで、監視カメラをハッキングする(か、既に監視カメラの映像がデカイモニターに出てる)
・奥さんの写真が机に置いてある
・取り敢えずガラケーじゃなくてスマホ
・やたら物を破壊する
・もはや最後の方とか部屋にいない
・インディアン居留地とか絡んできて簡単に捜査が入れない

物語的にも夫の暴力性がやたらをフィーチャーされる序盤あたりからなんとなく読めてしまうし、映画の中でオチが見え始めてからの失速が異常に速い。個人的に滅茶苦茶期待していただけに拍子抜けだった。
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