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THE GUILTY/ギルティのYYamadaのレビュー・感想・評価

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)
4.0
【これは面白い!!オススメ映画】
予備知識なく直ぐに鑑賞を!

〈見処〉以下3点で「まいりました!」
①原題の意味するもの
・本作は2018年公開のデンマーク発のスリラー映画。第91回アカデミー賞外国語映画賞では、最終選考まで残る「偉業」を成し得ている。
・デンマーク語の原題『Den skyldige』は「有罪」を意味、邦題の英語『The Guilty』と同義である。
・なぜ、仕事が出来そうなタイプの主人公の警察官アスガーが、嫌々ながらも緊急コールセンターのオペレーターをしているのか?終盤の心境の変化は何故起こったのか?タイトルに込められた意図は本作鑑賞後に理解出来る。

②音声を元に推察していく
・主人公アスガーが受付した電話して発覚した誘拐事件。アスガーも鑑賞者も知り得る情報は同じ。「それってどういうこと?」「このピンチをどのように凌ぐ?」アスガーと鑑賞者は、ワン・シチュエーションに置かれた「共謀者」として、感情移入出来る。
・本作同様に通話だけでストーリーが進行する『オン・ザ・ハイウェイ その夜86分』よりも、主人公に共感出来た本作のほうが自分好みであった。

③事件はリアルタイム進行
・作中の舞台は、緊急コールセンターのオフィス内のみ。事件はリアルタイムで進行され、誘拐事件に対して、アスガーが犯したミスジャッジをどのように回避していくのか「共謀者」である鑑賞者も予断を許さない。

自分もアスガー同様に、ミスジャッジをしていることに終盤まで気が付きませんでした。「耳」から得る情報とアスガーの「表情」から知る精神状態だけでも、充分に面白い作品でした。
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