もっとポップで楽しい映画かと思った。
83歳で初めての山登り!?
無理でしょう~
なんて非現実的な?!
まあ映画なので、年齢に関係なくポジティブに生きようってメッセージが込められた、ある種ファンタジーっぽさがあるのかなと思っていたら·····
イーディは年寄り特有の偏屈さと頑固さ。何だかとっても現実的過ぎる。
独善的な夫との夫婦生活と30年にも及ぶ介護生活。人生を後悔してるものの、だからといって同情する気にもなれない。
ただ、ひとりで登山を始め、見る風景、感じる風、波の音に心が洗われるのは分かる気がした。
こんな感覚は多分ひとりきりでないと味わえない。
スコットランドのハイランド地方の、透明感のある厳しい自然の美しさには目を見張るものがある。
とは言え、地元の若者と親しくなり、せっかく手助けをしてくれると言うのに従わない頑固さにはイラッとする。
人生の終焉に、後悔はないかと問われたら·····無いと言い切れるのか·····ちょっと自信が無い。
“いつだって遅すぎることは無いよ”
この言葉をポジティブに受け止めよう。
ただし83歳で山登りはしませんが。