KnightsofOdessa

ハロウィンのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

ハロウィン(2018年製作の映画)
2.5
[カーペンター版と狩る者狩られる者が逆転しとる] 50点

カーペンター版はブギーマンが妙に日常に溶け込んでる感じがして結構気に入っているし、ドナルド・プレザンスが只管イケメンで涙ぐんでしまう。そのカーペンター版から色々派生したり亜流が産まれたりリブートしたり忙しかったようだが、結局オリジナルの40年後を描く直接の続編である本作品も多数存在する"続編"の一つに過ぎなかった。勿論、本国ではハロウィンに封切られた一種のお祭り映画なのに、日本では誰もハロウィンの時期を知らないらしく(或いは4月にハロウィンがあると思っているかもしれない)全然関係ない時期に公開するのだ。この時点で配給のやる気があんまり感じられないのはご存知の通り。

ここまで真正面から殺人鬼を殺しに来てる映画も珍しいだろう。それもそのはず、殺人鬼は突然来訪するから準備なんて出来ない。それに対して、ブギーマンも遠慮しない。女だろうが子供だろうが遠慮せず殺していく。ただ、あまりにもなんの脈絡もなさすぎるので、殺されそうな人リストの名前をただ消していってるようにしか見えない。私はそんな映画も嫌いじゃないが。

途中からカーペンター版のブギーマンとロリーの役割が逆転しててなんやねんと思った。ブギーマンはいつも素手とか包丁とか火掻き棒で戦ってんのに銃で勝てないのマジでウケるわ。あと、普通に考えて頭吹っ飛ばさないと死んだことにしちゃダメでしょ。ヒットしたら続編考えてますみたいな殺し方ホントにムカつくから止めて欲しい。
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