ゆみんぐ

ローライフのゆみんぐのレビュー・感想・評価

ローライフ(2017年製作の映画)
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ロウライフ!タランティーノが褒めてた!

という宣伝文句でみたロウライフ!

ロウライフ(下層階級の人生)とでも言うのか。

物語の中心は表の顔はファミレスオーナー、裏では違法入国者を狩り臓器売買、少女売春、恐喝に詐欺に、闇金、殺しとなんでもござれな悪徳男!

そこに、

メキシコ人の覆面レスラー、英雄的存在のモンストロ(怪物)。その英雄の先代から覆面と名を継承した男。しかし悪徳男の手先となり高潔な魂を持ちながら借金の取り立てなどをする。

安モーテルのなにか事情を抱える黒人女オーナー。

悪徳男の手先となり移民を狩る移民調査局の汚職職員。

モンストロの妊娠した嫁。

悪徳男から金をちょろまかした黒人会計士。

その友人にして11年ぶりに刑務所から出所した顔にナチスの鍵十字を入れ墨でいれた白人。白人貧乏人ですね、ホワイトトラッシュ。


彼らがおりなす悲喜こもごも。ローライフ。

パルプフィクションや運命じゃない人よろしく、視点がずれて話が進む。


モンストロ継承シーンはまさかの展開でそこら少し熱くなったぞ!


正直に言うと爽快感!という意味では弱く、脚本の緻密さという側面も弱くて、ピタゴラスイッチのような一つのゴールにハマる感じには少し強引なものを感じた。

メキシコ人の間で英雄とされてる「モンストロ」というレスラーは覆面とともに父から子へ引き継がれる!というのも、ん?おう?と、設定にフワッとしたものが残りなかなかこう、旨味はあるけど飲み込むのに硬い肉だなこれ、という印象だった。


ところが安モーテルの黒人女主人、そして顔にナチスの鍵十字の入れ墨してるアイツが出てきてから、映画の色彩が驚くほど豊かに!


モンストロが意外とそこまでキャラが立ってないというか、立たせ方微妙な方向な気がするから、鍵十字のバカのアイツをもう少し見たかったかなぁ。どうだろう。


これも低予算、無名俳優、新人監督によるバズった映画!これから先に期待したい!

ナチスの入れ墨入れちゃったマジでやばいやつは本当に良い落としどころでしたわ!ナイスアイデア!
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