ジョン

ローライフのジョンのレビュー・感想・評価

ローライフ(2017年製作の映画)
4.0
バイオレンスと家族愛と継承。
この3つを軸に、異なる人物の視点から描かれた4つのセクションが密接に絡み合い、クライマックスへと繋がっていく構成がお見事。
どこか荒削りな作風もテーマとはむしろマッチしていて、個人的にはパルプ・フィクションやスナッチのようなカットアップの名作にも引けを取らない怪作だと思います。

特に、覆面男モンストロの愚鈍ながらどこか憎めない、それでいて世人の理解を拒む在り方の描写が秀逸。
他のキャラもそれぞれが違った魅力と危うさを持っていて、感情移入できるかできないかのギリギリを攻めた感がなんとも挑戦的です。

結構生々しいグロ、バイオレンス描写があるので人は選びそうですが、その辺りに耐性のある方になら自信を持ってオススメできる映画です。
ジョン

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