変リクセン

アローンの変リクセンのネタバレレビュー・内容・結末

アローン(2017年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

高校生(?)のレイラは慕う兄が闘病中で、鬱屈とした気持ちを抱えている。ある日学校で暴力沙汰を起こし、早退して移動遊園地を訪問。遊具に乗って楽しんでいたところ、突然自宅ベッドの上で目覚める。その世界は自分以外に人が見当たらず、入院中の兄もいない。そんなとき、同じく人を探し歩いていたテリーとカミーラと出会い…というストーリー。

誰もいない世界に取り残された5人が、徐々に真相に近づいていくSFもの。実はこの5人、移動遊園地の火災に巻き込まれて既に死んでおり、5人は煉獄に取り残されていたというオチとなっている。
一応レイラが移動遊園地を散策している道中、他のメンバーもその場所にいたことは後々判明する。ただ、どういう火災で、なぜ6人(実はもう1人自閉症らしき子どもも亡くなっている)だけが巻き込まれたのかは全く描いていない。そのため納得感は全くなく、せっかく愛着が(多少なりとも)湧いていたキャラがどうでもよくなってしまう。これは致命的なミスだと思うのだが、制作陣はどんな勝算があったのだろうか。

作中に漂う不穏感は決して悪くなかっただけに、最後の最後で残念な作品だった。
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