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ファイナル・フェーズ 破壊のbopapaのレビュー・感想・評価

2.9
2019年 95本目

太り過ぎたエドワード・ファーロングみたいなオッさんが主人公。娘2人との関係がバラバラでこんなの父親としては耐えられないわ!ってくらい切ない。寺沢武一の漫画でゴクウって傑作があるのですがそれに似た設定(主人公の目がね)。



埋め込まれた目が全てを見通す。って設定はめちゃくちゃカッコ良いのですが何せ主人公が太り過ぎたエドワード・ファーロングなのでなかなか感情移入出来ん。

更に裏の組織が超〜ハイテク野郎共なので、マジでこの太りファーロングをわざわざ指名する意味もマジ不明、とりあえずやれるトコまで全部自分らでやれるだろ?って皆が思うはず。

そんなハイテクあるなら絶対この太りファーロング要らんやろ?って展開なので全くノレないのですが、そこ含めて途中から何だか楽しくなってきます。

開始1時間経ってから「第1段階が始まるぞ」とか言い出す製作者のメンタルの強さにも拍手。親子愛とSFといえばインターステラーですが、全部逆張りすれば多分この映画になるんじゃないの?ってくらいのトンガリ感はかなり素敵です。

最終的にニセファーロングがキャプテンアメリカ並みの無敵野郎になるのですが、その不明な流れ含めて素敵すぎます、B級映画としては100点かと。

ハリウッド的な展開も有りつつ、ボクの大好物なB級路線もキッチリ踏襲なのですが、何故かサロンパスのCMの奴みたいなのが現れるの含めてもう色んな意味で面白いです。

ここまで観るとFilmarks平均2.1はこういう事か!と理解出来ます。が、この無茶苦茶感は逆にアリな気がしました。

もうすみません、ここから敢えてネタバレを言いますが完全にオチはスーパーマン1のパクリです。愛する人殺されて怒って世界戻すとか、こんなのスーパーマンとDrストレンジ以外がやると駄目でしょ!と皆さん説教しましょうホントに。

世界を救う主人公のラストは確かにカッコ良いのですが、その姿を見る度に皆さん「貼って!寝て!気持ちいいー!サロンパス!」しか出てこないですよコレ。という素晴らしいB級です、ホントに。
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