NoAceJustYou

チェーンのNoAceJustYouのレビュー・感想・評価

チェーン(2014年製作の映画)
2.2
2021/6/5鑑賞。43点。


<見所>
・主演・監督・脚本全てライアン・フィリップ
・フィリップ演じる主人公の設定は、まるで本人w
昔スターだったけど落ち目。でも顔は有名だから、ファンサービスは求められる感じ。実生活では落ち目になってもモテモテだったしねw
・最後に映る超豪華な家は、ライアン・フィリップの(当時の)自宅!


<あらすじ・ネタバレあり>
レーガン・ピアース(ライアン・フィリップ)は、アカデミー賞受賞の経験もあるハリウッド俳優だが今は落ち目。

新作映画の主演オファーが来たため、レーガンはルイジアナ州・シュリーブポートへ向かう。
監督・ティムとミーティングをしたレーガンは出演オファーを受けたことをひどく後悔するが、【ハリウッドの大作映画に戻るための踏み台】と考えを切り替える。

翌朝、レーガンが宿泊するホテルに、製作スタッフのマイク&ジュニアが迎えに来る。レーガンは、監督・ティムとの打ち合わせに遅れそうなため電話を入れたいと伝えるが、ジュニアに電話を奪われる。

目的地に着くと、そこは人里離れた小屋。すぐそばにはワニが生息しているらしい。
車から降りると、レーガンはマイクに殴られて気絶する。

目覚めたレーガンは、身代金なら払うと交渉を試みる。
しかし、マイクの目的は身代金ではなく、妻・ダイアナを寝取ったレーガンへの復讐だった。

レーガンの携帯を奪うと、中に保存されている【昔セックスした女優のヌード画像】をネットにばら撒く。次にマイクは、ユダヤ人への差別発言を強要し、録音した音声もネットにアップロードする。

ダイアナのことを思い出したレーガンは、彼女とセックスした日のことをマイクに語り、マイクとダイアナを侮辱する。キレたマイクはレーガンを拷問。
マイクは、ダイアナの浮気発覚後妻にDVを行なっており、それが原因で逮捕され1年服役していた。逮捕されたことで警察官だった彼は失職、今は警備員として働いている。

警備員の仕事に行くため小屋を離れるマイク。
その間はマイクの代わりに、ジュニアがレーガンの監視役を務める日が続く。
レーガンとジュニアが一緒に過ごす時間は増え、ジュニアが「実は自分はレーガンのファンだ」と明かす。

一方、レーガンが起こした騒動に対するメディアの反応が一転する。
レーガンがホテルの前で不審なバンに乗り込む姿が監視カメラに映っていて、それ以降行方不明であること。また、ユダヤ人差別発言がレーガンの過去の出演作品の引用だったためだ。その出演作でレーガンが演じたのは、【イスラム過激派に拘束され、ユダヤ人差別発言を強要される役】だった。
警察は、レーガンがなんらかの事件に巻き込まれた可能性を考慮して、捜査を進めていた。

マイクはジュニアに連絡し、レーガンを今夜殺すと伝える。
単なるファンではなく、レーガンに対して同性愛が芽生えていたジュニア。食事にレイプドラッグを盛ってレーガンをレイプしようとするが、反撃に遭いジュニアは死亡。血の匂いを嗅ぎつけたワニにジュニアは食われる。自力でその場から脱出するレーガン。

ジュニアに連絡がつかなくなったマイクは異変を感じて小屋へ戻る。
ワニが食い散らかしたジュニアの死体を見つけ、レーガンと対決。
レーガンを殺し小屋を後にしたレーガンは、近所の漁師らに保護される。

レーガンの壮絶な体験は注目の的となり、ハリウッドスターとしての名声を取り戻す一歩にもなった。

ふとレーガンは、自宅のパソコンに届いているメールを確認する。
そのメールには動画が添付されていた。
動画には、拘束されている自分を笑わせようと生前のジュニアがおどける姿が映っていた。

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・ライアン・フィリップと(彼の演じた)レーガン・ピアースは、イニシャルがR・P。これは、フィリップがキャラ名を決めるとき意図的に設定したらしい!

・初っ端から、犯人の1人・ジュニアがゲイっぽいと思ったらゲイだった。【気持ちの悪いファン】って設定の方が、もう一人の犯人・マイクとはまた別の危険さがあって面白かったと思う

・狂言誘拐オチかと思ってた。
【ハリウッド復帰のため、マイクを雇って自分を拉致させる。マイクを殺して危機を脱出することで話題作り】という内容だと思ってたので、意外性のない内容で残念。

・オチは良かった。
最後は自分をレイプしようとしたジュニアだけど、それまでは食事やトイレを保証してくれて、人間らしく扱ってくれてたわけだ。そんなジュニアを殺した罪悪感と拘束期間中の束の間の幸せを思い出す複雑な表情。
この映画の全ては、ラストシーンのための伏線だったと言っても過言じゃない。
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