クモ怪人

ロケットマンのクモ怪人のレビュー・感想・評価

ロケットマン(2019年製作の映画)
4.4
ロケットマンだなんて、どこかの国の書記長様じゃねーっ、バッキャローッ!

才能に裏打ちされたパフォーマンス!
冴えない内気な神童が変身する。繊細さを隠しド派手で奇妙なコスチュームで武装する。特にサングラスがゲスい。奇抜なステージパフォーマンスにより自らを鼓舞する。大御所、小林幸子も彼の亜流にしか過ぎない。

タロン・エガートンが実物をより美化する。エルトン自身が認めた歌唱力も凄い。クロコダイル・ロックでの空中浮揚も堂に入っている。何より胸毛がシェクシーだぜっ、ケッ、カーッ、ペッ!

名曲「Your Song」制作シーンでは心を揺さぶられる。バーニーの作った歌詞に曲をつけ歌いつつ、バーニーに思いをぶつける。それを見つめるバーニーの真剣な眼差し!

未だ頭の中が「Your Song」や「Goodbye Yellow Brick Road」に支配されている。魔法をかけられたからに違いない。これは医者にも治せない。

楽曲ひとつひとつを押し付けず、ファンタジー感を誘う。エンドロールでは、ぶっ飛びコスチュームの再現度の高さを自慢してくれる。

孤高のポップ・スターの光と陰、天才ぶりをドヤ顔で自虐混じりに提供してくれるミュージカル・ファンタジーにワッチョイ!ワッチョイ!
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