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ロケットマンのkazu1961のレビュー・感想・評価

ロケットマン(2019年製作の映画)
4.0
▪️Title :「ロケットマン」
Original Title :「Rocketman」
▪️Release Date:2019/08/23
▪️Production Country:イギリス・アメリカ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2019-212
▪️My Review
いやあ、「ボヘミアン・ラプソディー」とは違った意味で心の寂しさを補うための音楽のパワーに心痛み、震えました!!開始5分でスロットル全開!です。
モノトーンと原色のコントラストが映える印象的な1950年代を舞台にグラミー賞を5度も受賞した世界的ミュージシャン、エルトン・ジョンの人生をミュージカル映画化したのが本作。
米アカデミー賞4冠に輝いた「ボヘミアン・ラプソディー」は、世界中を感動の渦に包んだ “音楽映画の傑作”でした。その作品の最終監督を担ったフレッチャー監督が、今度は“ミュージカル”が全面を彩る「ロケットマン」をエルトンの心の叫びをみごとに創り上げました。
張り裂けそうな音楽が劇場を揺らし、心の叫び・魂の歌声が心を震わせる。華麗なダンスと愛を貫く豊かなドラマは、観終わっあとにも心に残ります。
そして、エルトンの22の名曲が物語を彩ります。
この物語のテーマを一言で表すならば“愛”です。厳格な父とエキセントリックな母に育てられたエルトンは愛を求めて生き、失うたびにその魂は傷ついていったんですね。なので“愛”を求め続けます。愛はどこにあるのだろう。エルトンはそんな問いを絶えず自身に投げかけ、そして曲にしていったと思います。
そして何より、タロン・エガートンが素晴らしいです!!長編アニメ「SING シング」の劇中で披露した歌唱力(同作ではエルトンの「アイム・スティル・スタンディング」を歌っていた)!本作でも素晴らしい歌声で数々の名曲を完璧に歌い上げ、エルトンの心の中葛藤を見事に演じて表現しています。
エンディングでは、「ラヴ・ミー・アゲイン」という楽曲が印象的に流れます。エルトンが書き下ろし、エガートンとともにデュエットした新曲が、心に残ります。

▪️Overview
グラミー賞を5度受賞したイギリス出身の世界的ミュージシャン、エルトン・ジョンの自伝的映画。並外れた音楽の才能でまたたく間にスターへの階段を駆け上がっていった一方で、様々な困難や苦悩にも満ちたエルトン・ジョンの知られざる半生を、「ユア・ソング(僕の歌は君の歌)」や「ロケット・マン」など数々のヒット曲にのせたミュージカルシーンを交えて描いていく。イギリス郊外の町で両親の愛を得られずに育った少年レジナルド(レジー)・ドワイトは、唯一、音楽の才能には恵まれていた。やがてロックに傾倒し、ミュージシャンを目指すことを決意したレジーは、「エルトン・ジョン」という新たな名前で音楽活動を始める。そして、後に生涯の友となる作詞家バーニー・トーピンとの運命的な出会いをきっかけに、成功への道をひた走っていくが……。日本でも社会現象となった大ヒット作「ボヘミアン・ラプソディ」で、降板した監督に代わり映画を完成させたデクスター・フレッチャーがメガホンをとり、「キングスマン」シリーズのマシュー・ボーンが製作を担当。同じく「キングスマン」シリーズでブレイクしたタロン・エガートンがエルトン役を務め、吹き替えなしで歌唱シーンもこなした。エルトン・ジョン本人も製作総指揮に名を連ねている。
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