【キャスティングが抜群、準備の力が際立つ】
信の山﨑賢人、漂・嬴政の吉沢亮、楊端和の長澤まさみ、河了貂の橋本環奈、王騎の大沢たかお。原作を壊さないどころか、しっかり世界観を合わせたキャスティングがしっくり。ウエストゲートパークくらいしっくり来た。妥協を許さない準備が垣間見える。
天下の大将軍になるために、鍛える。厳しく、追い込む。強くなって、抜け出す。漂の最期の言葉は、寄り添い続ける期待の言葉。一段と信を強くする。
「一心同体。そばにいる。俺を天下に連れて行ってくれ」
最初の刺客、朱凶一族は個の力が強い。それでも訓練の成果を出し、高く跳び討つ。訓練とのシンクロが際立つ。
激しい努力がもたらす圧倒的な強さは美しい。ほんの一握りの人にしか得られない世界が故に憧れる世界。なぜ得られるのかといったら、目的に向かって努力と手段が一直線だからだ。
「夢があるから強くなれる」
「夢が夢で終わるのが無念だろうが。亡くなった人を想うなら夢を叶えるぞ」
目的をクリアに、準備を一心不乱に。
